曽我部恵一 with ダブルオー・テレサ 無政府主義的恋愛ツアー2004→2005@心斎橋クラブクアトロ


今日は、11月のファンダンゴのときよりも後めの位置取りで、ステージと前方のお客さんをちょっと高いところから眺めていたのだけど、こんなにステージとお客さんが一体となって盛り上がっていくライブをはじめて見たかもしれない。最高のバンドと最高の音楽があって、素敵なライブハウスで素敵な人たちと過ごす幸せ!このツアーは最高に楽しい。一緒に行った友達もとても喜んでいて、私は何だかすごーく嬉しかった!


サニーデイの曲も数曲やったのだけど、にわかには信じがたいパフォーマンスなんだよね。サニーデイの最後のツアーの後半で、たぶん解散が決まってたときなんだけど、私は奈良まで某大学の学祭を見に行って、そのときに曽我部さんがハンドマイクで歌った曲があってね。ハンドマイクで歌うのってはじめて見たかも、珍しいなーと思ったのを思い出した。それがこのツアーではハンドマイクどころの騒ぎじゃなくなっていて、ダブルオー・テレサと一緒に本気で音楽を楽しんでるんだな、と思ったら嬉しいやら悲しいやらです。いや、悲しくなんてないんだけど。何でかわかんないけど、奈良の体育館でライブを見たときのことをわっと思い出してしまった。わがままばっかり言う面倒くさい男の子と”楽しかったなー”とか言いながら帰って、あのとき私は10年たっても20年たってもずっとサニーデイのライブに行き続けるんだろうなと、それもちょっと大変だけどなーと心の隅で思ったんだよね。


お正月に作ったという新曲がとても良かった。”電車”とか歌われると弱い。音楽と一緒にいると普段見ている景色が変わって見えることがあるでしょう?この曲を抱えて出掛けていつもと違うものをたくさん見たいと思った。それから、デビュー曲「ギター」。この曲がずっとそんなに好きになれなくて、最初に聴いた時の”いい曲なんだけどそのメッセージ性にちょっと違和感”というのをずっと引きずっていたんだけど、このツアーで2度聴いて、とても大好きな曲に変わった。今まで上手く聴けなかったのがはじめてまっすぐ届いて来て、この曲で曽我部恵一がはじまったことはとても大切なことだったんだなと思った。


ダブルオー・テレサダブルオー・テレサってほんとに気持ち悪いバンドだね(とてもいい意味で)!!曽我部さんはこの人たちのことが大好きなんだなー。その気持ちもわかるけど。私も、見るたびにどんどん好きになっていくから。