動物のお医者さんを読んで

動物のお医者さん」の文庫版を貸してもらったので、久しぶりにずっと読んでいた。面白いよね。可愛いよね。この中に予防注射に行くのが犬にバレないように遠回りをする…というエピソードがあって、それを読んでいて思い出した。そうなんだよ、いつもの散歩コースを通っていかないとダメだったんだよ!


我が家には、私がものごころついた頃から飼っている犬がいたのだけど、高校生のとき病で亡くなってしまったのです。それがね…、家族にもあまり言ったことがないんだけど、あれはやはり私のせいだと思うんだよね…。


学校から帰って来たら今日は予防注射の日だというので、じゃあ私が連れて行くよーとはりきって家を出て、ほんとに考えのない子どもなので家を出た途端、明らかに普段行かない方向に引っ張って行ったのです。そしたら、ちょっと嫌がった後、バタンと倒れてしまった、うちのコロさんが。びっくりして抱きかかえて泣き叫びながら家に連れ帰り、うあー病院!病院!と言ってるうちに何事もなかったように目を覚ましたので、そのときはまあ良かったのだけど、その後徐々に弱っていってね。病院に連れて行ったら生まれつき心臓に障害があると衝撃の宣告を受けた。生まれつき?!ホントに?もう13年も生きてるけど。
普通に散歩していても倒れることがあって行動が制限されるようになり、どんどん弱っていって体が痛いらしく立ってても座ってても辛そうで、いつも壁に寄り掛かるようになって、ご飯も自分で食べれなくなって。苦しみながら亡くなったので、ほんとにかわいそうだった。


コロさんは若い頃に子宮ガンの手術をして子どもが産めない体になっていて、その前に産んだ2匹の子犬も貰われた先で若くして亡くなっているので、苦労の多い人生だったと思う。生まれつきの持病と言われると、あーそうかーとしか言いようがないんだけど、私があのときちゃんと遠回りしていれば、もうちょっと長く生きれたんじゃなかなと思う。確かに繊細な犬だったんだよ。散歩中に怖そうな犬に会うと泡吹いてたし。コロさんの繊細さをもっと理解してあげれば良かった。